8月7日から10日間もアフタースクールがお盆休みで、
小2娘と、終日一緒の日々が続いております。
親子というのは、
この世でベストでワーストな関係
といわれるほど
ステキだったり重要ありながら
一番こじれやすい関係。
そして(心理的)距離感が近い関係なので
甘えもでます。
というわけで、夏休みに、
家でテキパキ動く子なんているはずないと思われ
(そういう意味では、それがスタンダードともいう)
そうなると、どうしても、
私があれこれ動かすことになりがち。
そうすると、娘も、
お母さんに動かしてもらえばいいか!
みたいになってくる・・・
これを続けても、いい事がある気がしない!
というわけで、娘の
「午前と夕方以降のルーティーン表」を
一緒に作ってみました。
終日のルーティーンは息が詰まる気がしたので
午後は自由タイム。
そしてルーティーンの左側に文字、
娘自身が「やっている時の絵」を右側かいて
視覚的に順番がすぐ分かるようにしてみました。
そして
これを壁に貼った結果・・・
娘がこれを見てスムーズに動くように!!
順番が分かって、すぐ見えるからやりやすい
というのもあれば
自分で決めて、絵まで描いた!
というのもあると思います(^^)。
ただ、これも
親の私が、勝手にスケジュールを決めて
貼ったりすれば、ぜったいに効果が無いやつです。
やはり、
本人が自分で決めて書く
というのが大事なプロセス。
こどもを動かす時って、本当に
「強制」ではなく
共に走る「共走」とか「共創」が肝ですね。
そして、これに
「もうひとつ追加できると良いポイント」があります。
こどもが決めた通りできたら
「それが、あたりまえでしょ」みたいにせず
(大人だって、自分が決めたとおりに何もかも
できるかというと、できないものですし)
ひとつひとつ
「自分で決めたとおりにできたね!」
と認めてあげること。
「自分で決めたとおり出来るんだね」
と何度も何度も言われることで、
「自分は決めたら出来る人」ということが
こどもの深層心理に刷り込まれていきます。
「どうせ自分は決めてもできないし・・」
と思っているか
「自分は決めたらできる」
と思っているか?は
人生にとても大きな影響があります。
この想いは、人生にすごい差を生むのです。
そして、こういう想いというのは、
子ども時代に土台が出来上がってくるものです。
自分のルーティーンを書いて貼り
その通りにできたら、周りに
「決めたらできるんだね」と言ってもらえる事
こんな何気ないやりとりの積み重ねが
こどもの記憶になって、
無意識に蓄積され、自信となって
その人を動かし始めます。
ガミガミ言っていると、言ってもらえると思って
子ども甘え始めますし、さらに、親が
「なんでやらないの!」
「あなたっていう子は・・」
と言っていると、
「自分は、やれない子なんだ」
「私って、こんな程度なんだな・・」
という部分が、こどもの深層心理に深く刷り込まれます。
そうすると、子どもの中が
「どうせ自分はできないし・・」
となりやすいのです。
つまり、ガミガミ言うというのは、長期短期
どちらもメリットがないんですね。
そこで考えるべきは
「本当はどうなってもらいたいか?」
例えば、それが
「自分で決めて、出来る子になってほしいし
そう思える子になってほしい」
であれば、まずこの文章の前半の
「自分で決めて出来る子になる」
の手助けをしてみます。
例)
我が家の場合は、こどもルーティーンを
本人が順番を決めつつ、一緒に作る。
そうしたら、さらに後半の
「自分で決めたらできると、そう思える子になってほしい」
の部分も、そう思えるような手助けもする。
例)
「子どもが自分で順番をきめながら
ルーティーンを創って、それをできたら
親が「決めたとおりに、できたね!」
を何度も認めてあげることで
「あ、自分はそういう人間なのかも」
と思えるように導く。
というわけです。
こどもルーティーンを使う場合には
最初から、長時間のルーティーンにせず
短い時間で設定して練習するのがベスト。
どの時間帯のルーティーンを決めるか?は
家庭ごとに違っていいと思いますし
子どもの年齢や性格によっては
やることを一緒にピックアップしてから
順番を子供に決めてもらうのもいいと思います。
夏休みの何気ない日常を通して
「自分で人生を決めていいこと」
「決めたらできると思える気持ち」
を少しでも育めるようなコミュニケーションで
そんな感覚が、こどもの中で
少しづつ育つといいなぁと思います。
ちなみに
これは、子どもだけでなく、パートナーや
部下との関係でも使えると思います。
と書いていたら、山本五十六の名言を
ふと思い出しました。
「やってみせ、言って聞かせて
させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。
話し合い、耳を傾け、承認し、
任せてやらねば、人は育たず
やっている、姿を感謝で見守って
信頼せねば、人は実らず」
大人も子どもも本質はいつも同じ。
人を変えたいなら、まず自分から。
夏休みも後半。
こどもとのやりとりをする際には
ぜひ思い出してみてくださいね。
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